フラメンコ×言葉で作る未知の世界。
2日間、全5公演が無事に終了しました!
昨年秋ごろから始まった本作品の創作。
身体表現で魅せるフラメンコが「言葉」に出会ったらどうなるのか?
企画の戸田宗宏先生、作家・演出家の加藤直先生をはじめ、
今回の主演でもあり、日本のフラメンコ界で輝かしい実績を収める実力派、
石井智子さんを始めとした舞踊団の皆さん。
誰もが想像ができない、未知への挑戦がスタートしました。
最初はワークショップ形式で始まり、
台本読みをしたり、即興で加藤先生が出したお題に演技と言葉で応えるなど、
様々な試みを行いながら、初めての試みにチャレンジした舞踊団の皆さん。
「どうやって言葉を発声すればいいのかわからない」
「慣れないことすぎて、1ヶ月くらいお腹が痛かった・・」
と、その道のりは順風満帆ではありませんでした。
加藤先生の演出は、決して既存の枠にはめることはありません。
一人一人の個性を引き出そうと稽古する中で、
「やらされているのではなく、自分で考えて表現すること」
時には厳しくダメ出し、
時にはふと出た表現にみんなで笑いながら、
それらの稽古を積み重ねていき、
最初は苦手意識があった中でも、次第に自発的に取り組む出演者たち。
その熱量は、本番が近づくに連れてどんどん高まっていくのを感じました。
本番1週間前の稽古の時には、
「え?なんだか別人のよう・・」とこちらが驚くくらいでした。
そして迎えた本番。
・お芝居ならではの雰囲気
・間近に迫るフラメンコの踊りと躍動感
・一人一人の個性を最大限に活かした配役
・ストーリー展開
などなど、
フラメンコ(身体表現)+芝居(言葉)による可能性を
大いに感じられられた作品となりました。
お客様も、普段フラメンコをよく見ていらっしゃっている方や
舞台に携わる方も多くいる中で、アフタートークの中では
「素晴らしい・・言葉では言い表せない感動を受けました」
「これまでの踊りだけでは見る事ができなかった、一人一人の個性を感じる事ができた」
「フラメンコに言葉が入る事で、どうなるのかと緊張して身構えていたが、ある意味で予想以上の展開に驚いた」
などなど貴重なコメントを沢山聞く事ができました。
私たちも加藤先生と石井智子さん・舞踊団の皆さんが掛け合わさった時の化学反応が
これまでになるとは、正直想像していなく、
その潜在能力とパワーに驚いたともに、魅了された2日間となりました。
またアフタートークの最後の告知では、
来年2月に谷崎潤一郎の長編小説『細雪』(ささめゆき)を
加藤先生の演出によりフラメンコで表現することのお知らせがありました。
これまた難易度が高そうで、加藤先生は難しそうに首を傾げていましたが(笑)
今回の取り組みを足がかりとして、
次回はどんな彼女たちに会えるのか、いまから楽しみです!!
今回の公演に際して、ご来場いただいた皆様、関係者の皆様に改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!!
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